2018年1月に中国でGoogleマップの提供が再開された、というニュースが流れました。

以前から中国ではGoogleが規制されており、検索やマップが使えない大変不便な状況が続いてました。
このニュースが出た日に、ちょうど中国出張中だったので、さっそく試してみました。

結論 – 中国でGoogleマップはほとんど使えない

確かに、地図は表示されるようになりました。
自分がいる場所を中心に地図が見れますし、スクロールさせて任意の場所を表示することもできます。

でも、それしかできないんです。

例えば、上海を検索しようとします。
Googleでの「検索」は中国に規制されているので、目的の場所を探すことができません。

同じく、目的地までの経路を検索することもできません。

衛星写真は見れますが、地図と写真がずれていて使い物にならないレベル
世界1,2位を争うGoogleとしてはイマイチな品質。敢えてなのか??

中国の地図はやはり百度地図が秀逸

百度(バイドゥ)が提供している地図は、中国国内の地図としては最高峰です。

現在、Googleではできないルート検索や、衛星写真の正しい表示、

リアルタイムな渋滞情報など、かなりの機能が盛り込まれています。

ただ、最大の弱点が、

中国語で入力しないといけないこと

これ、けっこう辛いですよ。タクシー運転手に目的地を伝えるときとか、
慌てている時に、中国語入力を試行錯誤するのは。

現実解は、VPN接続でGoogleマップを使うこと

VPN規制が強化されているというニュースも流れていますが、
2018年1月時点では、日本で借りてきたWi-FiにはVPNオプションを付けていますが
特に影響を感じていません。

VPNをオンにすれば、中国の規制を回避できるため、Googleマップの
地図表示や、経路検索は問題なく使えます。

もちろん日本語での入力でOKです。

衛星写真はやはり地図とずれていますが。

やはり日本でも使い慣れていて、日本語での検索可能なGoogleマップが
使えるのは非常に便利です。

中国出張時は、VPN付きのWi-Fiをレンタルして入国することをオススメします!

まとめ

中国で8年ぶりにGoogleマップが使えるようになった記事は、正しいが、
目的地の検索やルート検索ができないので、”使える”レベルではない。

中国国産の百度マップは、渋滞情報や衛星写真も見れるのでオススメ。
ただし、中国語表記であり、検索も中国語が必要なので使える人が限られる。

一番現実的な解決策は、日本からWi-Fiを借りる時にVPN接続付きで借りてきて
VPNを有効化して、中国の規制を回避しながらGoogleマップを使うこと
そうすれば、いつも日本で使っているGoogleマップと同じ感覚で利用可能。